街場のアメリカ論 NTT出版ライブラリーレゾナント017

街場のアメリカ論 NTT出版ライブラリーレゾナント017

前書きがだるい。そのだるい前書きを突破するとあとは最後まで一気に読める。
第6章「子供嫌いの文化−児童虐待の話」
第7章「コピーキャッツ−シリアル・キラーの話」
は非常におもしろい。
トムとジェリー」でなんで、鼠のジェリー(トムか?)は執拗なまでに猫のトムに「いやがらせ」をするのか。小さい頃に、テレビでみていて、面白いながらも、見ていていやになるような違和感の意味が分かったような気がする。
アメリカは、理想国家として成立したので、これよりよくなることはありえない。どうしたら悪くならないか、ということを考えて社会の仕組みが成り立っている、とか、アメリカの宗教の話とか、どれもかなり面白い。
まずなりよりも、アメリカという国は、かなり変な国であって、決して標準的な国ではない、ということを知るべきなのだろう。